黒いスーツを着て、ビッグサイトへ行き、とにかくやみくもにエントリーした会社は100社を超えていました。10年前の私です。
真剣なまなざしの学生たちの前で、自分の会社がいかに魅力的な会社か伝え、面接官として選考をしていたのは、5年前の私です。
社会人になり、自分自身が採用担当となり企業側から採用に携わった経験がある今だからこそ、就活生の皆様や入社してキャリアに悩む社会人にお勧めしたい本があります。
私が紹介するのは、いわゆる”これを読めば内定獲得!”といったハウツー本ではありません。
ただ、就活を始める前に、転職を考えた時にぜひ手に取って読んでもらいたい大切なことがたくさん書いてあります。正直小手先の「ESの書き方本」とかを読むよりも十分価値あると信じています。
就活、学業、部活、仕事、家事などで忙しい皆様だと思いますが、ぜひ手に取って読んでみてください。
苦しかった時の話をしようか
USJをV字回復させた剛腕マーケターの森岡毅さんが、これから就職活動を始める自分の娘に向けて書いた本。娘にあてた手紙のような書き方になっていますので非常に読みやすいです。
この本では、会社に入ることが全てではない!と最初に教えてくれます。このことは意外と就活生の頭にはない考え。いきなり会社に入ることありきで就活を始めるのではなく、世の中には色んな生き方があることをまずは知っていただきたいです。
そして、この本では森岡さん独自の自己分析方法も載っていますので、読みながらワークして自分の強みを発見することもできます!
また、私は就活生の時、面接で話を「盛る」ことに違和感を覚え、馬鹿真面目に本当のことを話していたのですが、その点に関してもよいアドバイスが載っていました。(あー、あの時この本を読んでいればと少し後悔。。)
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
こちらはオリラジのあっちゃんもYoutubeで紹介した話題本。
体系だって解説しながら進められるため、納得しながら自己理解が深まっていきます。
とにかくたくさんの質問に答える形式の自己分析本もありますが、この本では質問に答えた後どのようにその結果をまとめていくかも説明があるため、自己分析初心者にもぴったり!
この本はノートとペンを用意して読むのが正解!
会社のことよくわからないまま社会人になった人へ
テレビでもおなじみの池上彰さんが、わかりやすく「会社ってなに?」「労働組合ってなに?」「取締役ってなに?」といった会社にまつわるあれこれを教えてくれます。
会社の仕組みや制度って意外と入社後に教えてもらえません。きっとなんとなくで過ごしている社会人の方も多いはず。
ただ、こうした知識をきちんと身に着けることで、会社員としての自分の在り方や会社の見方も変わります!
全181ページと分量も少なめなので、ぜひさくっと呼んで社会人としての知識をゲットしましょう。
越境学習入門
皆さんは「学び」と聞くとどんなイメージを持ちますか?
机に座って、知識を得る。日本の同質的な「学び」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
この本では、越境学習というドキドキとワクワクの冒険をすることをお勧めしています。
自分のホームではないアウェイの環境に身を置き学ぶことの楽しさ・有益さを提唱している本です。
上記本で池上彰さんも話していますが、今は会社一筋よりも外の世界があった方がより成長するという考えが高まっています。
今の環境にモヤモヤしている時この本を読むと、思い切って全く違う世界に踏み出してみたくなりますし、なんだかワクワクしてくるはず!
まとめ
以上、元採用担当の私が就活生やキャリアに悩む社会人におすすめしたい本4冊でした。
「終身雇用」「年功序列」の従来の日本の考え方は少しずつ消えています。大学卒業後就職した会社で一生働き続けるというのが当たり前の世の中ではありません。
どうかもっと自由に、柔軟に、自身の生き方を考えていただけたら嬉しく思いますし、そのためのヒントがこれらの本には詰まっています!
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